PBP2023 #1 移動編
はじめに
2023年は4年に1度のParis Brest Parisの年。
PBP用にクロモリフレームのバイクを新調したものの、2019年のPBPはDNFという結果に終わってしまったため、次は雪辱を果たしたいと期していました。幸い、新型コロナウイルスの影響を受けずに予定通り2023年にPBPが開催される運びとなったので、今回もエントリーしました。
2015年、2019年に続いて3回目のPBP参加です。
フランスへ
今回も追加料金なく航空機に預けられる三辺合計203cm以内の輪行箱を使いたかったのですが、いざバイクを分解しようとしたところシートポストが固着しており、バイクショップに相談したところ破損リスクを伴う作業が必要とのこと。仕方なく、少し大きめのQBICLEバイクポーターSTDを急遽購入して使用しました。
飛行機積載料金は往復3万円ほどでした。
今回は00:05発の便を使いましたが、深夜に出発して朝に到着するので機内で眠ると時差ボケにならないのでとても良かったです。
旅費
トランジットでのロストバゲージを避けるため、2019年と同じくエールフランスの直行便を選択。2019年の際の往復航空券は17万円でしたが今回は約32万円と大幅に値上がりしていました。
前回に比べてかなり円安が進んでいる(2019年8月のユーロ円は118円、今回は158円)の上、ウクライナ戦争の影響でロシア上空を迂回していることが原因だと思われます。
追加の観光費用を含まないPBP関連の旅費は前回の約30万から約50万と大幅に増えてしまいました。
次回行く際には円安・ロシア情勢が改善していてほしいものです。
到着〜移動
シャルル・ド・ゴール国際空港ターミナル2Eに到着。Oversized Baggageエリアに輪行箱がでてきました。同じバイクポーターの箱が4つも出てくるなど明らかにPBP参加者が多かった。
今回のPBP日本人参加者は364人とそれなりの人数であり、移動日付近のフライトには自転車積載依頼が殺到していたようです。別のANA便では40箱もあったとか。同じ箱も多いのでステッカーなどで取り違えを防止する必要がありそうです。事前に申告しておくことも必須だと言えます。
この日はOpera座近くに宿を取ってロワシーバスで移動。シャルル・ド・ゴール国際空港のRER駅は出口から遠く移動が大変ですがバス乗り場は近くて楽でした。大きめの輪行箱の積載も問題なし。
この日はホテルに荷物を預けてパリを観光し、翌日ホテルからuberでモンパルナス駅に向かい、サン=カンタン=アン=イブリーヌのホテルに移動しました。
毎回、シャルル・ド・ゴール国際空港からサン=カンタン=アン=イブリーヌへの移動手段に悩むのですが、この移動経路はパリ観光を挟むパターンとしてはアリなのではないかと思いました。
パリの地下鉄駅には基本的にエレベーターとエスカレーターがなく、輪行箱を持って電車を乗り継いでいくことは困難です。ターミナル駅であるモンパルナス駅からN線でサン=カンタン=アン=イブリーヌやランブイエに移動することができるため、シャルル・ド・ゴール国際空港からモンパルナス駅への直通バス(Le Bus Direct)が有用だったようなのですが、2020年に廃止されてしまいました。
現在、輪行箱を持ってシャルル・ド・ゴール国際空港からPBPスタート地点付近に移動する選択肢は以下だと思います。
- 選択肢1:CDG→配車サービスでサン=カンタンやランブイエに直行(200ユーロ程度)
- 選択肢2:CDG→配車サービスでモンパルナス駅→N線で移動(100ユーロ程度)
- 選択肢3:CDG→ロワシーバスでオペラ座→配車サービスでモンパルナス駅→N線で移動(80ユーロ程度)
- 選択肢4:CDG→RER B線でダンフェール・ロシュロー駅→徒歩or地下鉄でモンパルナス駅→N線で移動(20ユーロ程度)
2019年は選択肢(4)で移動しましたが、エスカレーターのない駅で輪行箱を持って移動することは極めて困難です。当時は肩紐のある袋に輪行箱を入れていたのでなんとか移動できましたが、二度とやりたくないと思うほどつらかったです。また、大きめの輪行箱だったので今回は不可能でした。
少々割高ですが、選択肢(1)が無難だと思います。輪行箱にキャスターがあり駅近のホテルを確保できているなら選択肢(2)も良いかもしれません。なお、配車サービスはuberがスタンダードのようでした。
前々回、前回に続いてホテルはサン=カンタン・アン・イブリーヌに確保しました。サン=カンタン・アン・イブリーヌはランブイエまで一本で出られること、日本のドロップバッグ業者のバッグ受け渡しポイントでもあるので手間が省けるという利点があり、駅前のショッピングモールが巨大でなんでもそろうのでとても便利な街です。
今回のホテルは駅近のCampanile Saint-Quentin-en-Yvelinesを選びました。移動にストレスなくとても良かったです。
ある意味ではPBP最大の懸念である現地ホテルへの移動が完了しました。あとは、準備して走り始めるのみです。