PBP2019 #4 走行編 Loudéacまで(216.3km〜444.6km)
2015年の時はVillaines-la-Juhelでの仮眠後が非常にきつく、ここでペースダウンしました。眠く、体が動かず、なかなか前に進まない感覚。これはスタート前の仮眠がうまくいかなかったことが原因だと思われるので、今回はスタート前にしっかり寝て、リスタート時にカフェイン錠剤を飲むことで対策しました。これで万全のはず。
ですが、今回もこの区間はきつかった。寝起きのコンディションなのか斜度のせいなのか。四年前と同じ朝の霧の中、うまく体が動かない。
とはいえ以前とは経験値が違います。4年前は600km以上を走ったことがなかったのですが、RM1200kmを含む多くのブルベを走り、R10000表彰も受けました。今回は前回とは違う。苦しいながらも前回よりは楽に着実に前に進みます。
また、この区間のきつさを把握していたので中間の街Gorronで休憩する予定も立てていました。
8:22。予定通り274km地点のGorronのカフェに入り、ハンバーガーとコーラをいただきます。トイレ含めて37分ストップのストップ。カロリーもばっちり。
温かい食事を取り、力がみなぎってきました。
フジェール遠いのでGrronで朝ごはん (@ Gorron) https://t.co/NrSv9xwJsA pic.twitter.com/U8WLE6Gcgp
— さかき (@sakaki041) August 19, 2019
10:20 305.6km地点、Fougères到着。予定通りの時間です。Gorronで大休憩した上でこの時間に到着できたのは大成功だと言えます。心配していた眠気もありません。
途中から前年の金沢300で一緒に走っていた方とたまたま遭遇し、会話しながらFougèresに到着しました。疲れてるときに連れがいるのはとてもありがたかったです。
細かいことをあまり覚えていないですが、30分も停止せずに急いでリスタートしたようです。ここまでは完全にオンタイム。
12:22 疲れてきたので途中の街で小休止。ぶどうを買い、片手でぶらさげて走りながら食べました。かなり大きく食べ終わるまで結構かかった。
果物売ってたので休憩 pic.twitter.com/M7LWEnkbfN
— さかき (@sakaki041) August 19, 2019
村の教会が美しいのでなるべく写真に撮っていました。村の中心部に登るときは結構斜度があります。
13:36 359.7km地点、Tinténiac到着。コースプロファイルを見てもきつそうではないのですが、この区間はかなり疲労感が強かったです。ぶどうはかなり腹に溜まったもののカロリーはそれほどないと思うので、多少カロリー不足だったのかもしれません。
ソーセージ入りのクレープとコーラで40分休憩してリスタート。次の通過チェックまではわずか26kmです。
ここで食べた牛肉のシチューが実に美味しかった。肉を食べると力が湧いてくる気がします。
ここの仮眠室は評判が良いので復路で使おうと思っていました。キレイです。
Quédillacも最短時間の停止ですぐにリスタート。大休憩ポイント、Loudéacを目指します。
この頃になると疲労困憊状態。Loudéacまでたどり着けばドロップバッグがあります。あそこまでたどり着けばなんとかなるはず、という一心でペダルを回します。そして・・・
前回の到着時刻は20:30。今回は19:22。前回と同じく明るいうちにルデアックに到着することができました。
ルデアックでの行動は以下。
・仮眠はしない
・食堂には行かずドロップバッグで補給
・モバイルバッテリーとVOLT800のバッテリーを交換
・ジャージを着替え
前回は眠くないのにここで無理に寝ようとしたのですが、うまく眠れずに無駄に時間をすごし、リスタート後に眠くなるという最悪の結果になりました。
今回は、到着が大幅に遅くならなければここでは仮眠せずにそのまま進み、489km地点のSaint-Nicolas-du-Pélemでたっぷり寝る作戦です。
また、ルデアックの食堂は非常に混むので食事はドロップバッグに入れておいた補給食で済ませます。
アルファ米を持参していたのでこれを食べるつもりだったのですがこれまで一度も食べたことがなく、どうもお湯がないと食べられないようです。ご飯なのにスプーンも忘れているので、食べられない。困った。仕方なく大量のアルファ米は諦めて、パンなど別の補給食で済ませました。
説明をよく読めばアルファ米は水でも食べられることがわかりますし、スプーンは中に入っていました。疲れ切っている状態で思考力が低下しきっていたことがよくわかります。
食堂を使わなかったためタイムロスは最小にできたことはよかったですが、食事が食べ飽きた補給食になってしまったのは残念。ドロップバッグには補給食だけでなく、きちんとした弁当のような、持ち運びには不便だけれども美味しいものを入れておいた方がベターでした。
寒ければ防寒装備を追加するつもりでしたがその必要はないと判断。前回はここでバッテリー交換を忘れたりもしましたが、今回はタスクリストを作っておいたので忘れることもなくばっちりです。
食べて着替えたらすぐに次のポイントを目指すべきなのですが、疲れすぎていて足がバイクに向かわない。かといって眠いわけでもない。ということで、着替えついでにシャワーを浴びて少し長めに休憩することにしました。
結局、ルデアックでは1時間弱ほどストップして20:30頃リスタート。
<区間結果>
ルデアックまではアベレージ18km/hを維持したかったのですが、Tinténiacの後からややペースダウン。
とはいえ、LoudéacのPCクローズは0:23なので、1時間の休憩時間を考慮にいれても約4時間の貯金を作ることができていました。
・【PC】 Fougères(305.6km)
到着予定時刻 10:28 →実際 10:20
・【PC】 Tinténiac(359.7km)
到着予定時刻 13:28 →実際 13:36
・【通過チェック】 Quédillac(385.7km)
到着予定時刻 14:55 →実際 15:45
・【PC】 Loudéac(444.6km)
到着予定時刻18:11 →実際 19:22
この貯金を維持したまま、次の通過チェックSaint-Nicolas-du-Pélem(489.6km)に辿り着くことができれば、4時間近い睡眠を取ってからBrestに向かうことができるはずです。600kmを超えれば制限時間が伸び始めるので、睡眠がとれている状態でBrestを通過できればもう勝ったようなもの。
かなり疲労感はあるものの、ここまでは恐ろしいほど予定通りでした。
・・・ここまでは。