ブレストまで何マイル?
ロードバイクと共に過ごす日常。

PBP2019 #1 渡仏〜パリ観光編

5月 6th 2020 in BRM

2019年も、4年に一度のブルベの祭典パリ・ブレスト・パリに参加することができました。昨年の記憶が残っているうちに旅を書き残してみます。

費用

前回はツアーを利用しましたが、今回は航空券、フランス国内移動、宿泊などすべて自前で手配してみました。移動はGoogle Mapsで調べられるし、宿はbooking.comで予約できるのでツアーなど使わなくても簡単に手配は完了。

今回の旅行のテーマの1つは2015より費用を安く済ませること。

2015年はドロップバッグサービスとセットのツアーを利用しました。航空券、空港からホテルまでのバス移動、宿泊費(9泊)、ドロップバッグ、懇親会などで約40万。

今回は全て自力で手配した結果、合計35.5万に抑えられました。

成田への移動 1.5万 往復。タクシー代含む
航空券 17万 エールフランス直行便
宿泊費 8.5万 8泊分。Best Western Paris Saint Quentin
空港からホテルへの移動 2.5万 往復。タクシー代含む
現金 3万 3万円分のユーロ。主に食費。
その他カード払い 3万 食費・交通費、ジャージなど

航空券+宿泊費+移動費で約30万。やはりツアーよりも安いです。
国内移動に一部タクシーを使ったのは余分でした。テンションがあがって財布の紐が緩んだようです。

アエロフロートなどトランジットありの航空券は10万程度で調達可能ですが、ロストバゲージやフレーム破損などのトラブルが多く発生したらしく、エールフランス直行便を選んで正解だったようです。

(実際にはフランス国外への旅行や、盗難トラブルなどあったのでこれ以外に予定外の支出もあったのですが・・・)

パリへ

成田からエールフランスの直行便でCDGへ。

着陸と同時に事前に国内で買っておいたThreeのSIMをスマホに挿入。アクティベートに十数分かかり、やきもきしましたが、税関通貨前には使えるようになりました。
次回はデュアルSIMのスマホでスマートに行きたいものです。

ホテルへ

スタート地点のRambouilletの宿は取れなかったので、ドロップバッグの返却地点に近いSaint-Quentin-en-Yvelinesのホテルを取りました。予約したのは2018年11月でしたが少々遅すぎたようです。ホテルは1年前には抑えておいたほうが良さそうです。
Saint-Quentin-en-Yvelinesは2015年のスタート地点だったため、再びこの地に行きたかったという想いもあり、少し離れていたこの街を拠点にしました。

Saint-Quentin-en-Yvelinesはパリの郊外で、シャルル・ド・ゴール国際空港(CDG)から60kmほど離れています。成田空港と東京駅の区間距離と同じくらいなので、かなり遠いです。CDGからのアクセスはそれほど良好ではありません。

今回は、CDGから鉄道(RER B)でDenfert-Rochereauに向かい、Denfert-RochereauからMontparnasse駅までの1.6kmを徒歩で移動し、MontparnasseからN線でSaint-Quentin-en-Yvelinesに行くルートを選択。

結果的にはこのルート選択は失敗でした。

キャスターが付いているとはいえ、輪行箱を押し歩くのは楽ではありません。私が使用しているACORバイクポーター輪行箱のキャスターはベルクロ固定のため、キャスターが安定しないことも難点です。
そもそもMontparnasseに辿り着く前に、CDGの中でいつのまにかキャスターの一つが失くなっていたので輪行箱は極めて不安定でした。残る3輪でDenfert-RochereauからMontparnasseまでの1.6kmを押し歩くのは非常につらく、汗だくで輪行箱を押しているところを現地の方に心配されるほどでした。

現地の人「大変そうですねー。どこまでいくの?」
自分「さんかんたん・あん・いぶりーぬまで・・・・(汗)」
現地の人「oh。駅はあっちだよ。がんばってねー」

と、こんな声をかけられる羽目に。

翌日は休息日にしていたのでこの日の疲労は問題にはなりませんでしたが、あまりおすすめできないルートです。CDGからMontparnasseまではバス一本で移動できたようなので、バスを選ぶべきでした。
キャスターの取り外しができる輪行箱はサイズを抑えられて便利なのですが、長距離を転がすのには向いていないと痛感しました。もし雨ならかなり悲惨なことになっていたかも。


なんとかMontparnasse駅にたどり着き、N線に乗って懐かしのSaint-Quentin-en-Yvelines駅に到着。


予約したホテルは駅から1km以上離れており、再び輪行箱を押して歩きます。

ホテルへの移動もとても疲れました。駅の南口にタクシー乗り場があるので素直にタクシーを使うべきでした。疲労困憊になりながらも、16時には無事にホテルに到着。

Best Western Paris Saint Quentin(ホテル)


部屋は広く自転車を持ち込むこともでき、自転車で10分ほど行けば巨大なショッピングモールもあって買い物も便利。総じて良いホテルでした。次回もここでも良さそうです。


朝食会場のレストラン。開放的で気分が良いです。


唯一のマイナスポイントはレストランが夏休みだったこと。駅近のホテルではないのでこれは痛かった。


ドロップバッグの返却場所まで徒歩5分ほどの場所なので日本人だらけでした。



今回の相棒、CornerBikesの油圧DISCロードです。PBPのためにオーダーしたバイクがついにフランスを走ります。


自転車を組立てたらまず試走。前回スタート地点のベロドロームへ。
関係者以外はこの場所に自転車を持ち込めないようだったのですが、守衛に「写真撮るだけなのでいれて」と言ったら苦笑いして入れてくれました。

パリ観光

到着翌日はパリ観光。4年前も行った場所を、4年前と同じルートで巡ってみます。ニューバイクにもパリを見せてあげたい。


ヴェルサイユ宮殿


エッフェル塔。前回撮れなかった、このアングルからの写真を撮りたかった。


凱旋門


ルーブル美術館


地元の自転車屋さん。オリジナルジャージを購入。


市庁舎前でビーチバレーをやっていました。


再建中のノートルダム大聖堂


パリからの帰りは輪行にしてみました。自転車用の改札があります。そのまま持ち込めるのはイギリスと同じですね。


Saint-Quentin-en-Yvelinesの駅に到着。Montparnasseからの輪行は全くストレスがなく実にお手軽です。
スタート地点・空港のどちらからもアクセスしやすいので次回はMontparnasseに宿をとっても良さそうです。

現地SIMを挿したスマホさえあれば、Google Mapsが交通手段を案内してくれるのでパリ市内の移動は何も考える必要がありません。わからない単語があればすぐ調べられるし、最悪スマホに翻訳して発声してもらえば何でも伝わります。
海外旅行のしやすい、良い時代になったものです。

(雨の中の前日受付編へ)


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2013年にロードバイクを購入してから、メインで乗っているバイクはずっとカーボン。いつかはクロモリのバイクに乗りたいと思っていました。どうせクロモリに乗るなら、自分に合ったフレームをオーダーしたいところです。

しかし、DISCブレーキ仕様のバイクを自信を持って作れるというフレームビルダーになかなか出会うことができませんでした。ある時、@barubaru24さんより、堺のソウカワガレージで作られているCornerが良いと聞いてこちらに相談。

評判が良いだけでなく、こちらの店主さんは対応がとても親切・丁寧で信頼できたので、初めてのオーダーバイクはCornerに決めました。※ちなみに次点はIndependent Fabricationでした。こちらもシクロクロスの大会で使われているなど、DISCブレーキの実績のあるフレームビルダーさんです。しかし少しお高く、アメリカのビルダーさんなので細かい相談をするには難がありそうなので今回は選びませんでした。

オーダー内容・仕様

600km以上の長距離ブルベを走るバイクとしてオーダーしました。具体的なオーダー内容は以下です。

油圧DISCブレーキ仕様、142mmスルーアクスルダウンチューブにダボ穴(ボトルケージ)アヘッドステム安定に振ったジオメトリ一発の速さよりも30km/hで楽に巡航できることを優先水抜き穴あり完成車重量8kgくらいフォークのクリアランスは28Cに対応コンポはアルテグラ、BBのみデュラエース。RDは32Tに対応

ブルベの後半に疲労のためふらふらして落車したことが何度かあるため、ハンドルのクイックさは不要なのでとにかく安定性を重視してほしいと伝えました。これはフォークオフセットとヘッド角で対応できるとのこと。

過去に乗ったロードバイクで、自分に合ったものと合わなかったもの、その特性とジオメトリを伝えるとジオメトリを決める話がスムーズに進みました。このような経験がないと今回のジオメトリにはならなかったと思います。過去に何台も乗ってきた経験(とお金)が活かせたと言えます。

トップチューブはサドルバッグの取り付けを考慮して、ややスローピングすることに。

外観

塗装は上馬のCookPaintWorksに相談して決めていきました。赤い結晶の柄を基本に、下側に行くと黒になるようにグラデーションしてもらう凝った塗装です。(その分アップチャージもかかりました。。)

想像を遥かに上回る出来栄えに大満足。まるで工芸品のようです。

全体としては赤。下側はソリッドなブラック

フォークの肩に日の丸ペイント。フランスは右側通行ということで左側に配置。
この国旗はこのバイクを印象づけるとても良いワンポイントになったので、両肩にペイントしてもらってもよかったかもしれません。

結晶模様の複雑な塗装です。一台として同じ塗装にはならないのだとか。

ヘッドバッヂもいい感じ。

インプレッション

早速翌日のBRM427倉敷600kmにて使用し、ノートラブルで無事完走。

ファーストインプレッションとしては「なめらか」な感じでした。漕ぎ出しが軽く、するっと進む不思議な感覚。DISCブレーキ用のリムのため、外周が軽いからそのように感じるのもしれない、とのこと。

また、DE ROSAに比べると路面の突き上げがとてもマイルドで、バンピーな路面でもそれほど車体が跳ねません。ZERTZ入りのSPECIALIZED Roubaix SL4ほどではないですが、それに近い振動吸収性です。日本のパイプはこういった特性のものが多いらしいです。

足の怪我が治ったばかりであまり踏み込めなかったため、剛性感はあまり確認できていませんが、安定していて、長距離を安心して乗られるブルベに最適な一台となりました。

これで夏のPBPを走る計画です。最高の機材が手に入ったので、あとはコンディションを整えて夏を迎えたいところです。

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前日受付

前日。受付のため、スタート地点のRambouilletへ向かいます。Saint-Quentin-En-Yvelines駅からはTransilien N線で約30分。

電車の中はランドヌールだらけでした。そこら中が自転車で埋め尽くされた満員電車の状態。前輪を上にして自転車を縦にして通路で立ってすごす人も多数。すし詰め状態の中、他国のランドヌールと会話しながら30分過ごすと、始まりの地ランブイエです。

ランブイエの駅はランドヌールだらけです。

6000人もいるのだから、道などわからなくても大丈夫。誰かについて行けば目的地に着く(笑)。

この日はあいにくの雨。スタート地点の近くでパンクしている人が多数いたようです。

長蛇の列。受付時間は11時を指定したので時間どおりに行ったのですが、どうも何時に行ってもよかったようです。朝イチに行って済ませてしまった方がスムーズに受付できそうです。

こちらが今回の会場。「Le Cez Sheepfold National De Rambouillet」。羊の農場。

この横断幕を見るとテンションがあがります。

でも雨なので感慨に浸るでもなく、さっさとテントに入って受付を進めます。2015年の車検は当日でしたが、今回は前日でした。

ゼッケンの付け方。

こちらでジレやゼッケンをもらいます。牧場らしい素朴な建物です。

列に並んでから2時間弱で受付は完了!

登録書類を印刷していく必要があるのですが、印刷するものを間違えてしまいひと悶着。スマホで画面を表示して事なきを得ました。
(レジストレーション後に送られてくるゼッケン番号が書かれているPDFを印刷していく必要があったのですが、プレレジストレーション時にもらったPDFを印刷してしまった)

受付が終わって一息ついていたら、日本人の方から受付の場所を聞かれました。よく見たらツイッターでよくお見かけするサメハルさんでした。
サメハルさんの1200kmブルベ本はフランスまで持参して、前日読んで過ごしていたので不思議な気持ちです。

徐々に雨脚が強まってきたので、ランブイエの駅前でグッディスポーツにドロップバッグを預けて素早く撤収。

晴れていたらもう少しこのあたりを走ってみたかった。

ランブイエのプラットフォームにて。かなり濡れています。レインジャケットなしでは風邪をひいてしまいそうな天気でした。

本日の戦利品

ゼッケンをつけて、準備完了!

フォーク左肩の日の丸はステッカーではなく、CookPaintWorksさんにわざわざペイントしてもらったものです。

これで準備は整いました。

スタート

スタート当日は晴れて良い天気でした。
2015年も2019年も、90時間制限の先頭のG組でエントリーしたのでスタート時間は17:30です。

前回はスタート前の仮眠に失敗して深夜につらくなったので、今回は前日夜ふかしして昼過ぎまでホテルで寝てから移動。PBPは夜スタートなのが難易度をあげる一因となっていると思います。

サンカンタン アン イヴリーヌ駅の売店で補給食を買い足し、特に何事もなくスタートすることができました。

サンカンタン アン イヴリーヌ駅は今日もランドヌールだらけ。

ランブイエ駅。前日もらった反射ベストの集団になっています。
反射ベストは2015年と同じものでした。脇のあたりの耐久性がないので、リニューアルしてほしかったな。

昨日とは打って変わって良いお天気。よかったよかった。

路面も乾いています。いい感じ。

https://twitter.com/sakaki041/status/1163079739776651264?s=20
受付時にもらったミールチケットで食事を食べられます。これぞPBP飯。それなりに美味しい。

スタートを待つ日本人集団。今回、日本人はかなり多く、探さなくとも目に入ってくる状態でした。

前回のスタート地点よりも組ごとの待機列の場所がわかりづらく、G組の最後尾でスタートすることになってしまいました。

スタートの様子

ということで、無事にスタートすることができました。

・前年に1000kmブルベを完走して優先エントリー権を得て
・当年6月までにSR認定をとってレジストレーションを完了し
・ツアーを使わず自力でパリまで移動し
・輸送中のトラブルなどなく無事自転車を組み立て受付を終え
・寝坊せず時間も間違えず無事スタート

という数々の難関を乗り越えたわけで、スタートした時点でほぼ9割方完走したようなものです。あとは楽しく走るだけ。

だったはずなのですが・・・。

(走行編へ続く)

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