ブレストまで何マイル?
ブルベ中心のロードバイクの走行記など

PBP2023 #3 走行編 Start〜Mortagne-au-percheまで (〜119.0km)

9月 10th 2023 in ブルベ

ドロップバッグ預入〜スタートまで

飛行機輪行による機材の破損というトラブルを多くの人の支援でどうにか乗り越えることができ、いよいよスタート当日になりました。
まずは所定の場所でドロップバッグを預けます。


ドロップバッグの預かり時刻に合わせて動き出す日本人たち。


ドロップバッグ回収

2019年に滞在先として利用したホテル、「Best Western Paris Saint Quentin」が今回のドロップバッグの預かり場所でした。この影響でサン=カンタン=アン=イヴリーヌの周辺は日本人だらけ。この街にいると、まるで日本のブルベに出るかのような錯覚を覚えます。


思い出のベロドローム

この場所は2015年のスタート場所だったベロドロームの近くなので、つい寄り道して記念撮影。このベロドロームはついお参りしたくなるPBPの神社のような場所だと言えます。今回は無事に完走させてくださいね、とお祈り。

サン=カンタン=アン=イヴリーヌ駅からランブイエ駅までは乗車時間30分ほどで行くことができます。電車は1時間に1本程度しかないようですが、自分の出走時刻は18:45なのでホテルを15時に出れば余裕を持ってスタート地点に着けるはず。

午前中にドロップバッグを預けた後、ナイトライドに備えて直前まで仮眠とろうと考えていましたが、なかなか眠れずに14:30になってしまったので買っておいたパンなどを食べて早々に出発。


Transilien N線の電車内は大混雑。

「自転車の乗客が多すぎて乗れない可能性もある」という噂もあり不安もありましたが、どうにか乗車に成功。車両によって混雑率が大きく異なっていたようでした。先頭車両寄りはかなり空いていましたが中央あたりはかなり混んでいて車両によっては乗るのが難しそうでした。
予定通り15:40頃にランブイエ駅に到着。


フランスにはPAULの店舗が多い

ランブイエの街は出走前のランドヌールで溢れています。スタート時刻まで時間があるので各々カフェで食事を取ったりと出走前の優雅なひとときを楽しんでいるようでした。
日本にも店舗のあるブーランジェリー「PAUL」で少し食べてカーボローディングしたり


第一回先進国首脳会議が行われたランブイエ城

お城を見てみたりとのんびりすごします。


オフィシャルジャージの冬版

防寒インナーを忘れてしまったので、スタート地点のテントで販売されていた長袖ジャージを買っておきました。

ランブイエの会場は広く、動き回るだけでかなり時間をつかいます。あっという間に時間が過ぎて、気づけば17時をすぎていました。出走時刻までは約2時間。出走前に食事を取っておきたいのでミールサービスに向かいます。


17:24 ミールサービスは長い列


17:31 前回より豪華になった気がする食事

ミールサービスには長い列ができておりかなり待たされました。急いで食べ終わると出走まで残り1時間を切っています。そろそろスタート待機列に並ばないといけない。

出走ウェーブの組ごとに列ができているようですが、自分の組であるLの列の最後尾がどこにあるのかわかりづらく、しばらく探して周ります。


17:55 芝生の中に伸びるスタート待機列

L組の列をようやく見つけて並び始めました。まだ車検が終わっていないので不安でしたが、列の途中で車検があるとの噂を聞いて一安心。スタート待機列と車検の列が統合されている案内がなかったのでわかりづらかった。

車検自体は待機列の途中で数名が装備を流し見する程度のもので、前回までのしっかりしたチェックに比べてとても簡素なものでした。スタート時刻が迫っているのになかなか列が進まないので、途中からチェックを省略していたのかもしれません。


18:21 車検後の出走スタンプ

ブルベカードに一つめのスタンプを押してもらい、いよいよスタートです。


18:30 スタート待機列

列が整ってくると、どうやら18:45スタートL組のほぼ最後尾だということがわかりました。
スタートから2時間前から食事の列に並び、1時間前にスタート待機列に並び始めましたが、ウェーブの先頭寄りに陣取るのであれば、もう少し早く動き始めたほうが良さそうです。駅には早めに着いていたのに少々のんびりしすぎたようです。


18:45 スタート!

トラブルはありましたがすべての手続きを終えてようやくスタート。1200kmの旅が始まりました。

スタート〜Mortagne-au-Percheまで(〜119.0km)

毎回PBPのスタート直後は皆盛り上がってスピードを出しすぎている印象があったので、今回は周囲に流されずにマイペースで走ろうと決めていました。様子を見ながら走っていたのですが、ウェーブの最後尾付近だったこともあってか、周りのスピードが思っていたほど速くないようです。

心拍数があがっていないことを確認しながら多少スピードアップし、無理なく乗れるトレインについていきました。


20:33 スタートから約二時間後。徐々に前後のウェーブが混ざり始める


21:16 Châteauneuf-en-Thymeraisの私設エイド

最初のWelcome PointのMortagne-au-Perche(モルターニュ=オー=ペルシュ)はスタートから120km先。ちょうど中間となる60km地点の街、Châteauneuf-en-Thymerais(シャトーヌフ=アン=ティムレ)は小休止にちょうど良い場所です。2015年、2019年はこの街のスポーツバーで休憩しましたが、今回は経路が少し変わってしまいスポーツバーの前を通らないコースになっていました。
その代わりか、公園の前に私設エイドが設置されていたのでオランジーナを飲んで少し休憩。ありがたいことにこの裏の公園内にトイレもありました。休憩していると、現地に住んでいると思われる日本人の方から話しかけられてちょっと驚きました。

この区間は24.9km/hで60kmを走破できており、今回の最速区間でした。とても順調です。


21:30 ランタン・ルージュが美しい

フランスは緯度が高く、この時期暗くなるのは21時すぎです。この時間を過ぎると初日のナイトライドに突入。序盤の区間は比較的平坦なこともあり、大規模なトレインにも助けられてモルターニュ=オー=ペルシュまでの60kmも負荷なくハイペースで進むことができました。


23:43 モルターニュ=オー=ペルシュ

119km地点のモルターニュ=オー=ペルシュには23:43に到着。約5時間で119kmを走破できているので悪くないペースです。予定より2時間以上早い到着でした。


サンドイッチなど軽食販売

次のPCでの仮眠時間確保のためここは早く出たいところ。
時間の取られる食堂には入らずに、お手洗い、水補給、サンドイッチ購入だけ済ませ、25分の停止時間で0時過ぎにリスタートしました。

ここまでは非常に順調に進行できています。しかし、PBPの難所はここからだと考えていました。

(続く)


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トラブル発覚
ホテルのチェックインは14時からですが、12時頃に到着したところ部屋の準備ができているとのことで運良くチェックインできました。早速ロードバイクを組み立てます。

Campanile Saint-Quentin-en-Yvelines

試しに乗ってみるとチェーンがアウターに入らない。あれ、おかしいな?と思ってよく見たところ・・・

破損したチェーンリング

なんと、アウターのチェーンリングが大きく歪んでおり、内側は酷く割れている状態でした。チェーンリングが歪んでいるためクランクが半回転もするとチェーンが脱落してしまいます。

飛行機輪行中に破損したようですが、プラスチックダンボールの輪行箱には傷はなく、外部から非常に強い力がゆっくりと加わったようでした。自転車の積載が多かったので、輪行箱を積み上げるような形で飛行機に載せられたのかもしれません。

アウターは使用不可能ですがインナーは使えたので、どうにか自走できる状態だったのは不幸中の幸いでした。気を取り直して、まずはランブイエの前日受付に行くことに。なかなか前途多難です。

事前受付

ランブイエ駅の様子

サン=カンタン=アン=イブリーヌ駅からN線でランブイエ駅へ移動。駅はランドヌールでいっぱいです。皆、同じ受付に向かっているので、ついて行くと到着。

Bergerie nationale de Rambouillet
2019年にも来た懐かしい受付場所です。左の建物で事前に購入したジャージ、ジレ、フレームバッジやリストバンドなどを受け取って受付完了。

受付の様子
受付に行く時刻はエントリー時に申請しているのですが受付時刻をチェックしている様子は全くなく、単にフレームナンバーをみて袋を取りに行くだけの運用でした。受付時間の指定は混雑を避けるためのもので、実際には何時に取りに行っても問題ないようです。2019年も同じでした。

(わかりにくいですが)右側の建物から続く列

もう一つの建物では、ジャージのサイズ変更や追加ジャージ購入、それにポスターやTシャツの販売が行われていました。長蛇の列でしたが、時間に余裕があったのでのんびり並んでポスターやTシャツをゲット。段ボール箱に入れてくれたので、ポスターを折ったりすることなく日本に持ち帰ることができました。

見取り図

受付の地図はこんな感じ。左側の「Check-In」が事前受付の建物、右側の「pointage carnet」が当日の車検場所、右上の赤い「Arrivee/Finish」がスタート&ゴールゲートです。
2019年は事前受付の際に車検を行う形でしたが、2023年は当日のスタート前に車検を行う流れとなり場所も変更されていました。

トラブルリカバリー
さて、受付は終わったもののアウターは完全に使用不能な状態です。
このような壊れ方は初めてで、チェーンリング以外にどこまでのダメージがあるのか見当がつかない。他の箇所にもダメージがあるのなら、1200kmも走れないかもしれません。

あまりにも酷い壊れ方なので問題に向き合う気持ちになれず、呆然としてしまっていました。茫然自失というやつです。

上の空でチェーンリング破損についてツイートしていたのですが、ブルベクラスタの方々が次々と反応してくださり、現地の自転車店の情報を教えてくださったり、ショップにパーツの在庫がないかを聞いてくださったりと皆で助けてくれました。

ダメージの全容が不明なので一軒目ですべてが解決するかどうかはわかりませんが、まずはプロショップで診てもらう必要があります。教えていただいたランブイエの自転車店、Culture Vélo Rambouilletに向かいます。

Culture Vélo Rambouillet

修理の様子

ショップに持ち込んで状況を説明。酷く歪んだチェーンリングを見て驚いた様子ですが、すぐにパーツ交換を行ってくれました。

幸いアルテグラのチェーンリングの店頭在庫があり、手際良く作業してくれて10分程度で交換完了。念のためインナー側も交換しました。2枚のチェーンリング交換とディレイラー調整をお願いしましたが、明細を見るとパーツ代のみで工賃は請求されていないようです。対応も良く、とても良心的なお店でした。

店内の様子

このCulture Vélo Rambouilletではコンポーネントなどのパーツやタイヤ、工具、自転車本体やウェアに至るまであらゆるロードバイク用品が揃っているお店で、東京都内で例えるならワイズロードの旗艦店やなるしまフレンドに相当するような規模でした。
大げさに言えば、どのような忘れ物をしていても、どのような壊れ方をしていたとしても、このお店にたどり着くことができればPBPに出走できる状態にできそうです。

最悪の場合、修理してくれるお店を探してパリの自転車店を何軒も周り続けることを覚悟していましたが、スタート地点近くの自転車店で解決することができてしまいました。最悪のトラブルでしたが、最良最短のリカバリーができたと思います。

無事に交換されたチェーンリング。

復活ッッ!!

懸念されたその他の部分のダメージはなし。トラブルは予想外でしたが、Twitterの皆さんに実際にこんな風に助けていただけるとは全く想像していませんでした。ただただ、感謝です。

謝辞

チェーンリングが割れてアウター使用不能という酷いトラブルに気づいたのが8月18日の13:40。
https://twitter.com/sakaki041/status/1692501718653641016

多くの人にサポートしてもらい、ランブイエの自転車店で修理が完了したのが8月18日の16:55でした。
https://twitter.com/sakaki041/status/1692550726206066833

トラブル発覚から3時間で修理が完了したことになります。パリ・モンパルナスから50km以上離れた片田舎の小さな街でこのトラブルが短時間で解決するとは全く考えてもいませんでした。

日本の郊外の街でこのトラブルが発生した場合、解決まで数日はかかってしまうと思います。
「R8000系アルテグラのチェーンリングの在庫ありますか?すぐに修理できますか?」
と聞いて10分後に修理を終えてくれる自転車店を地方で見つけるのはかなり難しいはずです。

運良くランブイエに品揃えの良い自転車店があったとも言えますが、問題解決のために多くの人たちが親身に考えてくださったことが、この奇跡のような短時間でのリカバリーを実現させてくれたと思います。

今回のPBPはソロの旅のつもりでしたが、実際には多くの人とつながっていることをこれほど実感したことはありません。

ランブイエのお店に行ってチェーンリングの在庫を抑えてくださったTony Tさん(@GTraveller)を始め、すきやさん(@mousou_engine)、クマさん(@BP5CRUNNER)、トルメキアの猫使いさん(@ZombieweeklyJP)、Eibbonちゃん(@eibbon59)など、ブルベクラスタの皆さんには非常に感謝しております。改めて、本当にありがとうございました。

また、いいねやRTをしてくれた方々が情報を広めてくれたことも早期の解決に繋がったと思います。
異国の地で呆然となっていた時に多くの方から助けていただき、本当にありがたかったです。心から感謝しております。

ということで、日本人の繋がりのおかげでなんとか万全の状態でスタートできそうです。

ホテルに戻ってフレームバッヂを装着。

(スタート編へ)

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Villaines-la-Juhelまで(119.0km→203.0km)

00:06 Mortagne-au-Percheを出発。眠気はなく、コンディションは良好です。

個人的にはPBPを完走するための最大のポイントは、初日の夜にPC1で短時間の良質な仮眠を取り、睡魔に襲われずに十分なマージンを持って2日目の仮眠場所に到着して長時間眠れるかどうか、だと考えています。

2:45 初日のナイトライド

初日と同じくこの区間もトレインに乗ることで爆速で進み、スタートから8時間半後に200kmに到達しました。自己ベストを上回る、ありえないようなハイペースです。PBP特有のプロトン効果だと言えます。
タイムだけ見ると完全なオーバーペースですが、心拍数は120bpm前後なので負荷はほとんどかかっていませんでした。

Villaines-la-Juhelのコンビニ。レジは大忙し

十分な余裕を持って仮眠を取れるはずだったのですが、PC1手前のコンビニ(小さめのスーパー)に入ったのは失敗でした。PCは混雑するのでPC外の店舗で買い物を済ませたほうが時短になると考えたのですが、同じようなことを考えている参加者が押し寄せてレジの対応が追いつかず、20分以上もここに並ぶ羽目になりました。

今回のPBPは以前よりも食堂が混雑しておらず、食堂は空いているのに街中の店舗の方が人で溢れているということもありました。PCの混雑を懸念して裏目に出てしまったランドヌールは多そうです。

3:38 203.0km地点 PC1 Villaines-la-Juhel

https://twitter.com/sakaki041/status/1693444126199742555
せっかくのハイペースだったのに時間をロスしてしまったのは残念ですが、それでもかなりのマージンを持ってPC1に到着。L組のPC1クローズ時刻まで4時間半の貯金があります。

コントロールでサインをもらい、そのまま仮眠所へ行って1時間半ほど寝ることに。寝起きに先程のコンビニで購入したサンドイッチを食べます。
リスタート時の気温は15度と思っていたよりもかなり暖かかったのですが、明け方の低気温を警戒して念のためアームカバーとレッグカバーを夏用から冬用に変更しました。貯金を2時間ほど残して6:06にリスタート。

Fougèresまで(203.0km→292.5km)
毎回、PBPで最もきついと感じるのはVillaines-la-JuhelとFougèresの間の区間です。

Villaines-la-Juhelまでは平坦基調ですが、ここから先は一気にアップダウンが多くなります。数名の方と会話しましたが、どの方も一様に「Villaines-la-Juhel以降はアップダウンがきつい」と言われていました。
「PBPのコースはずっと続く坂のようだ」とよく言われますが、その意味では坂の続くVillaines-la-Juhel以西こそ「PBPらしいコース」と言えると思います。

コースプロファイルからこの区間のつらさが分かりづらいのですが、三度走って三回ともつらく感じるので、個人的には要注意区間の認識を持っています。
2015年の時はPC1で仮眠と補給に失敗したのか力が出ず、寒さに凍え、朝の霧の中でペースが落ちてしまい、この区間でとても苦労しました。

今回は寒さを感じないほど気温が高く、十分な仮眠と補給を取っていたので、大きな問題なく仮眠後にリスタートすることができました。

1時間ほど走ったところにある街、220km地点のLe Ribay(ル・リベ)には毎回規模の大きな私設エイドがあります。

軽食とドリンク販売。よく見るとパリ・ブレストも売られている。

補給は足りていたのですが、懐かしの場所なので思わず入ってしまいました。10分程度停止してすぐに自転車に戻ります。

応援の飾り付けが嬉しい

しかしやはりこの区間はつらく、すぐ疲れてしまいなかなか進まない。242km地点のAmbrières-les-Vallées(アンブリエール=レ=ヴァレー)の私設エイドにも吸い込まれるように入ってしまいました。

8:09 242km地点 Ambrières-les-Valléesの私設エイド

走行速度自体も初日よりかなり遅く、しかも20kmごとにエイドに入って休憩してしまっているようなまずい状態です。

しかし、ここでペースが落ちることを予見して、約2時間の貯金を残してPC1を出発していたのでペースダウンしてもまだまだ想定の範囲内。また、つらいようなら前回カフェに入ったこの先のGorron(ゴロン)で休憩することも考えていました。

9:04 256km地点 Gorron通過

幸いなことに徐々にペースは戻り始め、今回はGorronで休憩しなくてもよさそうです。Gorronではトイレ休憩だけで先に進むことにしました。

こんな具合で細かい休憩をはさみながら、どうにかPC2 Fougères(フジェール)に到着することができました。

10:43 292.5地点 PC2 Fougères

コントロールは国旗だらけ

ジャンボン・サンドイッチとクロワッサン

フランスパンを切ってハムを挟んだジャンボン・フロマージュというサンドイッチやクロワッサンはほとんどのPCで販売されています。サンドイッチは固くて顎がつかれますがクロワッサンは柔らかい。しかも美味しく、都合のよいことにカロリーが高い。

長期保存食として売られているパンを日本から持ってきていましたが、フランスのクロワッサンはそんなものを食べるのがもったいないほど美味しいことに気づきました。以降、頻繁にクロワッサンを食べていくことになります。

11:19 Fougères出発

Fougèresでは意識して素早く動き、食事をとった上で35分の停止時間でリスタート。PBPの広いPCでこの停止時間なら満足です。
この時点で貯金は約3時間ありますが、2日目の仮眠時間としてはまだ足りないのでこの後の区間で稼ぎたいところです。

Loudéacまで(292.5km→435.3km)

当初の予定に比べると約1時間早くPC2を出発することができました。依然としてペースはあがらないものの、気持ち的な焦りはない感じ。

コースのアップダウンはこの先も変わらず続きますが、今回はここからの気温の上昇が激しく暑さに悩まされます。
10:43にPC2 Fougères到着時の気温は16度でしたが、14:03にTinténiacに到着した際には32度になっていました。わずか3時間半で16度も気温が上昇していたようです。フランスは湿度が低くからっとしていますが日差しは非常に強いのが特徴です。
他の参加者のタイム経過をみるとこの時間帯のペースが悪いように見えますので、この暑さにやられてしまった方が多かったのかもしれません。今回の鬼門区間だったと言えます。

12:53 大手スーパー「E.Leclerc」の幟を掲げた私設エイド。

途中でアームカバーを夏用に変更して気温上昇に対応。レッグカバーは面倒だったので夏用に変更せずに外したままで走ったところ、ほんのわずかな時間で酷く日焼けしてしまい後悔しました。

13:57 353.5km地点 PC3 Tinténiac

https://twitter.com/sakaki041/status/1693599084811055398

Tinténiacの食堂

道中、持参した補給食を食べていたのですがパンや菓子ではどうも力がでない気がしたので、Tinténiacの食堂で肉とパリ・ブレストを食べます。もっと腹にたまるチョイスをすればよかったと軽く後悔しました。ここも35分程度の停止時間でリスタート。

15:05 木陰で仮眠する参加者たち

十分な休憩を取っていたのですが、Tinténiacから25km先のQuédillac(ケディアック)でも停止しています。ここはコントロールではないので通過しても良いのですが、30度以上の気温の中で走行し、疲労が溜まってきていました。Quédillacでは16分ほど小休止。

15:47 378.5km地点 WP Quédillac

この後は暑さ対策と暇つぶしをかねて塩分タブレットをひたすら食べながら無難に進み、18:55にLoudéac(ルデアック)に到着することができました。

18:55 435.3km地点 PC4 Loudéac
https://twitter.com/sakaki041/status/1693671381513252878

PC1のVillaines-la-Juhelを出発したのが朝の6時なので、232.3kmを約13時間で走った計算です。平均時速に換算すると17.86km/h。初日のハイペースを考えるとかなり遅く、この区間でブレーキがかかっていると言えます。地形的に苦手なコースであり、PC/WPの間隔が短いこともあってどうもペースがあがりませんでした。

それでもLoudéac到着の時点でPCクローズ時間との差は5時間近くに広がっていました。これだけの貯金があれば十分な睡眠時間が取れる。

そのはずだったのですが…

(続く)

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